2004年12月21日

4ダムは工事中断の継続を 淀川水系委員会が意見書案

 琵琶湖・淀川水系で事業中の5つのダムの是非を検討している国土交通省近畿地方整備局の専門家会議「淀川水系流域委員会」(委員長・芦田和男京大名誉教授)の「ダムワーキンググループ」は20日、個別のダムについての見解を述べた意見書案を提示した。天ケ瀬ダム再開発(宇治市)は「事業継続が妥当」としたが、他の4つの新規ダムについて、「環境への影響や治水の代替案の詳細が国交省からまだ示されていない」とし、現時点で中止か継続かについては明言しなかった。

 見直し対象のダムは国直轄の大戸川(大津市)、天ケ瀬、余野川(大阪府箕面市)と水資源機構の丹生(滋賀県余呉町)、川上(三重県伊賀市)。
 意見書案では、丹生ダムは高時川、姉川の治水効果を認めたうえで、河道改修などダム以外の方法も有効とした。環境面では琵琶湖に回復不可能な影響を及ぼす恐れがあると指摘。ダム本体工事をこれまで通り中断し、調査をさらに進めるよう求めた。
 大戸川ダムも治水面で一定の効果は認めたものの、ダム周辺の自然環境に重大な影響を及ぼす恐れがある指摘。大戸川、川上、余野川の3ダムとも本体着工の中断を継続し、「(国交省は)建設の必要性について速やかに結論を出す必要がある」とした。
 天ケ瀬ダム再開発は、琵琶湖の環境改善や治水・利水機能を増すとし、「事業を継続実施するのが妥当」とした。
 意見書案は来年1月の委員会で正式決定される。傍聴した市民からは「玉虫色で、行政にげたをあずけた内容だ」と批判もあった。芦田委員長は会見で「環境への影響が示されていないのでダムを造れとも言えず、治水の代替案が見つかっていないのでダムを止めろとも言えない」と説明した。(京都新聞)

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Posted by jun at 2004年12月21日 10:21 in 内水面行政関連

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