2004年12月14日

ブラウントラウト駆除へ サケの稚魚15%食べられ−−長万部の静狩川/北海道

 ◇道内初
 サケの稚魚が放流されている渡島管内長万部町の静狩川で、稚魚の15%が外来魚ブラウントラウトに食べられていることが分かり、道は水産資源を守るため、全面的な駆除に乗り出す。ブラウントラウトは大物だと60センチ級に成長し、釣り人の人気が高い。道内では約40河川に生息しており、駆除は初めて。【安味伸一】

 道漁業指導課、道立水産孵化(ふか)場、渡島さけ・ます増殖事業協会と長万部漁協などが11日、駆除に合意した。静狩川は延長5・5キロ。上流にある同協会の長万部孵化場は今年2〜3月、稚魚127万匹を放流した。
 3〜5月、静狩川の500メートル区間で同協会と同孵化場森支場の調査で275匹のブラウントラウトを捕獲。3月3日の捕獲分で体長が最大(51センチ)のものは胃の中に稚魚174匹をのみ込んでいた。ブラウントラウトの体長と体重を基に算出した調査区間の生息数は推定1300匹。食べた稚魚総数は約18万5000匹と推計され、放流数の14・5%に相当する。
 サケが遡上(そじょう)し産卵する時期に当たる11月19日にも同じ区間で320匹を捕獲。胃を裂くと、サケの卵を多数のみ込んだブラウントラウトもあった。高密度に分布しているため、具体的な駆除方法は今後検討。道漁業指導課は「来年2〜3月のサケ稚魚放流の前には駆除したい」と話している。
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 ■ことば
 ◇ブラウントラウト
 ヨーロッパ、西アジア原産。スポーツフィッシング用に一部の釣り人が道内の河川に放流した。魚食性が強いため、道は内水面漁業調整規則で放流禁止魚に指定済み。「撲滅」を基本に対策を講じるとしている。同じ外来魚のブラックバスは空知管内南幌町の親水公園などで繁殖が問題となり、駆除が行われている。12月14日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-北海道-毎日新聞

Posted by jun at 2004年12月14日 19:15 in 内水面行政関連

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