2004年10月30日

霞ケ浦の浄化と有機野菜作り、一石二鳥−−外来魚の魚粉で肥料/茨城

 ◇環境保全のNPO法人と企業が連携−−「循環型社会」目指し、来年3月にも
 霞ケ浦で増殖する外来魚を肥料に変え、湖の水質浄化と有機農業をやろう――。こんな試みが実現に向けて動き出した。霞ケ浦周辺の環境保全を目的とするNPO(非営利組織)法人と有機農法を推進する企業が連携。来年3月にはブルーギルなどを原料にした魚粉で野菜作りを始める。【三木幸治】

 霞ケ浦ではブルーギル、アメリカナマズなどの外来魚が増え、在来種が激減する傾向にある。駆除のため捕獲した外来魚は、100トンを限度に県が買い上げているが、それ以上の量については、引き取り先がない。また、周辺での化学肥料の使用に伴って、湖に窒素やリンが大量に流入、汚染につながっているという指摘がある。
 これらの問題を一気に解決する方法として、外来魚を肥料にして、有機農法を行えばどうか。NPO法人「アサザ基金」(本部・牛久市)と「エコタウンほこた」(鉾田町)、有機農法を推進する「ギルド」(北浦町)が構想を練り始めた。
 専用の機械を購入し、外来魚を魚粉に変える。米ぬか、木くずなどと混ぜ合わせれば、良質の肥料となる。この肥料で栽培した野菜や鶏(卵)をブランド化。さらに、「(農産物を)食べることで、霞ケ浦をきれいにする」と、消費者にも環境浄化をアピールすることもできる。
 霞ケ浦流域の漁協からは、全面的な協力が得られた。農産物の販売先小売店からも、いい返事をもらっているという。
 既に機械は購入済みで、今年12月までには魚粉の肥料を作り、来年3月には有機農法による野菜作りを開始する予定。「ギルド」の浜田幸生取締役は「環境保全のNPOと有機農業の企業が連携するのは全国初ではないか。この取り組みで、地域を生かした循環型社会を実現したい」と話している。10月29日朝刊(毎日新聞)

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Posted by jun at 2004年10月30日 01:10 in 自然環境関連

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