2004年09月22日

樋口千穂さんが劇的な逆転勝利でAOYを獲得/J.L.B.A.第3戦

 

 女性アングラーのみで競技されるバスフィッシング・トーナメント団体「J.L.B.A.」第3戦が、9月19日、千葉県長門川を舞台に開催された。混戦模様で迎えた最終戦、アングラーオブザイヤー(AOY)をねらって熱戦が展開され、「終了間際に釣りあげた」というこの日のビッグフィッシュを引っさげて、樋口千穂/石川優美子チームがウエイイン。今大会堂々の優勝を飾り、しかも樋口さんは大逆転でAOYも奪取した。第3戦2位には笠祥子/ 塩谷みなチーム、3位に大内直美/澤田麻起子チームが入賞した。

 思わぬ強風に見舞われたJ.L.B.A.第3戦の開催地となった長門川。利根川ですら風によって下流から上流に向けて白波が立つ状態で、しかも風向きは長門川のストレッチと同じ方角から吹き抜けたため、選手は将監川に入らない限りほぼ風裏が皆無の状態で試合が進行した。船頭の軽いFRPのレンタルボートをエレキで一定方向に保つのも一苦労だった。
  この日、8組16名が参戦したが、5組がノーフィッシュで帰着した。前日までは「釣れている」という情報が流れていたが、当日は強風のためバスは沈黙。レンタルボートで釣りをしていた一般アングラーに話を聞いても、ノーフィッシュ、ノーバイトの答えが返ってくる。それだけタフなコンディションだったのだ。
 そんな中、最初に検量を行なったのは、初戦優勝、第2戦3位という輝かしい成績を残している笠祥子さんだった。1尾で440gをウエイイン。しかし3試合分のウエイトを合計しても1190gであったため、その時点でAOYスタンディングトップに立っていた須貝睦さんと森澤優子さん(1380gの同ウエイトで2人が首位)を追い抜くことはなかった。

 続いて、大内直美/澤田麻起子チームが1尾で340gをウエイインするが、これもAOYスタンディングのトップに追いつかず、樋口千穂/ 石川優美子チームのウエイインを待つのみとなった。そして彼女たちは「終了間際に釣り上げた」という貴重な1尾を計量器に乗せると、660gを表示。この瞬間、第3戦における樋口千穂/ 石川優美子チームの優勝+ビッグフィッシュが確定した。しかも樋口さんの第2戦までの合計ウエイトが1000gであったため、660gが加算され、須貝睦さんと森澤優子さんの2人に240gの差をつけてAOY奪冠も決定した。

 優勝した石川さんは「(バスマスター・クラシックで優勝した)大森(貴洋)さんみたいに、最後の最後でイイ魚を釣って勝つというのが目標でした」と告げると、樋口さんが驚愕のビッグフィッシュ・パターンを語った。「(ゲーリーヤマモト社の)イカを投げてほおっておいて、気が付いたら掛かってた」と優勝を決めた貴重な1尾が不意を付くかたちで訪れた事実を告白。しかも「借り物のリールのドラッグがユルユルで、親指で押さえながらフッキングしました」と臨場感溢れる格闘シーンも激白している……。
 またAOYを獲得して「第2戦では2位で悔しかったし、今日も釣る自信はあった。女子だけの団体として吉田幸二さんや多くの人に支えられて1年間やれましたけど、(出場メンバー)全員がレベル的に同じくらいで、エレキ(の操作技術)も同じだった。だから、いい感じのスタートだったと思います」とJ.L.B.A.発起人のひとりとしてのコメントも残した。

 2位に入賞した笠祥子さんは、毎試合入賞するという今やJ.L.B.A.を代表するアングラーである。そんな彼女は、今回、朝寝坊で遅刻をしてしまった。本来であれば失格だが、彼女を待つ身だった塩谷みなさんの気持ちを考慮して、オフィシャルは失格とはせず通常どおり出艇させた。笠さんは「なんとか1尾を釣って、お詫びしたい」という切羽詰まった気持ちで、ホントに1尾を釣り上げた。ルアーはダイワ社のピーナッツ2で、彼女は第1戦でもこのルアーでバスをヒットさせている。
 
 3位の大内直美/澤田麻起子チームはプラから入念に長門川と将監川をチェックしたというが、いい反応が得られずまま本戦を迎えた。大内さんは「もう試合会場に来るのもイヤだった」と登校拒否少女のようなセリフや「(本戦前夜)ホームランアイスを食べたらアタリが出たので、試合の運を使い果たした」と、かなりネガティブな心境で大会を迎えていた。
 しかし午前8時ころ、将監川を曲がったすぐのオーバーハングのシェードを見て思い出したことがあったのだとか。「そういえば、(W.B.S.の)松村(寛)さんが、『奧までブチ込め!』って言ってたのを思い出して……ウフフ……奧までヤリました、ルアーをね」とR指定ギリギリのコメントを語り、このシェードから340gのバスを釣り上げた。

何はともあれ、これでJ.L.B.A.の初年度シーズンが終了した。来季も引き続き開催されるのだろうが、出場メンバーの増加にも期待したいところ。アメリカのW.B.F.A.に負けず劣らずの団体に成長してもらいたい。

+J.L.B.Aの詳細はWBSonLINEにて

Posted by DODGE at 2004年09月22日 10:06 in スナップショット, 国内トーナメント

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