2004年08月10日

レイク・ローガンマーチンとは/ FLWツアー・チャンピンシップ 予備知識

 8月11〜14日の日程でアラバマ州レイク・ローガンマーチンを舞台に開催されるFLWツアー・チャンピンシップ。この大会には今季FLWツアーを戦い抜いた48名の先鋭たちが出場する。クオリファイ方式はBASSとは異なりわかりやすい。ツアーの年間順位からトップ48名が自動的に出場する。エバースタートやBFLからの出場枠は一切なく、ツアーの純血のみで試合を行なうのだ。また昨年から優勝賞金が50万ドルになったことでバスファンだけでなく、一般世間からも注目されるビッグイベントへと成長している。今年はこの大会にAOYを獲得した深江真一さんと年間11位の大森貴洋さんが出場する。

 深江さんはFLWツアー初参戦でAOYを獲得し、チャンピオンシップにももちろん初出場。大森さんは2年ぶり5度めの出場となる。この他、2年連続チャンピオンシップ優勝を目指すデイビッド・ダッドリーや今季BASS、FLWにて絶好調のグレッグ・ハックニー、先日開催されたバスマスター・クラシックでは2位に終わったアーロン・マーテンス、FLWツアーにおいて2度AOYを獲得しているクラーク・ウェンドラント、クラシックでは最終日まで大森さんと競り合ったディーン・ロハスなどと優勝候補を挙げればキリがない。

 アメリカのバスフィッシング・シーンとレイク・ローガンマーチンの関わりは古く、BASSにおいては1992年、1993年、1997年の3度にわたってバスマスター・クラシックが開催されている。しかしFLWにおいては、ツアーだけでなく、エバースタートシリーズでも過去に開催湖として使用した例がなく、一部のアングラーを除き、チャンピオンシップ出場アングラーたちはほぼゼロからのスタートになる。

 レイク・ローガンマーチンはクーサ・リバーを堰き止めたリザーバーで、州都のバーミンガムからは自動車で45分程度と大都市からのアクセスがいい。レイクの全景はクーサ・リバーそのものといった感じで、レイクというよりむしろ大きな川の形状だ。リップラップやドックをはじめとしたマンメイド・ストラクチャーが多く、攻略するスポットは多い。バスのストック量も多く、その中でもスポッツが大きなカギを握っている。巨大なスポッツ、またラージマウスを織り交ぜたパターンが上位を占めるのは間違いなさそうだ。ラージの平均サイズは12〜18in、スポッツは14〜21inと伝えられている。ローガンマーチンのスポッツはアラバマ州の他のレイクに棲息するスポッツに比べサイズがよく、スポッツのみでの優勝も不可能ではない。

 そのためか、過去のデータによれば、シャローのラージパターンより沖のスポッツパターンを重要視するアングラーが目立つ。特にダムの放水(アラバマ・パワーと呼ばれる電気会社)によって起こるカレントがキーになる。たとえばローガンマーチンの下流域にあるレイ・レイクで開催されたバスマスター・クラシックでは、ジェイ・イエラスがダムサイトの間近に陣取り、放水がはじまったと同時に活性が上がるバスをメインパターンにし、見事優勝している。ローガンマーチンでも放水がはじまってしまった場合、沖のディープレンジでバイトが集中する。「シャローフィッシャーが総崩れで、グッドウエイトを持ち帰ったのはディープフィッシャーだけだった」という大会も過去にある。つまり、レイクにカレントが発生した場合、ディープウォーター・パターンが栄えると予測できる。
 一方で、放水がなくカレントが発生しなかった(またはカレントが弱い)場合、ドックやレイダウン、オーバーハングなどシャローのショートレンジの釣りを得意とする選手がラージマウスのグッドサイズをウエイインする確率も高い。
 ショアラインには目に見えるストラクチャーが多いのに対し、沖のグッドスポットはレイク全体で20〜30ヶ所だといわれている。となれば、この時期、多くのアングラーがディープホールやハンプを攻略しているわけで、沖のパターンにはシャローに比較しフィッシング・プレッシャーがかかっているのも事実だ。

 バスマスター・クラシックを制覇した選手が、同年にFLWツアー・チャンピオンシップを制した例は過去になく、現在このチャンスにもっとも近いアングラーは、世界にただひとり、大森貴洋さんだけである。たとえばケビン・バンダムが悲願のクラシック優勝を成し遂げた2001年、彼はFLWツアーにも参戦していたが、アメリカ同時多発テロの影響でチャンピオンシップが中止となった。そのため、彼は同年に2冠の快挙を成しえなかったのだ。いや、2冠は達成していた。彼はこの年、FLWツアーの年間ランキングにおいてAOYを獲得。2冠は達成したが、3冠には至らなかった。ちなみに2002年FLWツアーAOYのジェイ・イエラスはこの年、バスマスター・クラシックで優勝した。
 BASSでAOYを獲得したアングラーがクラシックを奪取できないジンクスがあるように、FLWにも同じケースが当てはまる。1996年から本格スタートを果たしたFLWツアーだが、過去にAOYを獲得した選手がチャンピオンシップを制したデータはない。そのため、今季ツアーでAOYを獲得した深江真一さんがチャンピオンシップで優勝した場合、大森さんが2大団体同年制覇するのと同じくらい大きな価値を持つ。

 マメ知識。レイク・ローガンマーチンには3種のバスが棲息している。ラージマウスバス、スポッテッドバス、レッドアイバスだ。外見上、レッドアイはスポッツとほぼ同じで、目が赤いのが特徴。またシッポも赤橙色をしている。レッドアイは基本的に大きく成長せず、アラバマ州レコードでも3Lb2ozと小さい。ちなみに、このレコードが釣られたのはローガンマーチンの支流のクリークである。

+FLW outdoors
+FLWツアー 2004 最終順位表
+チャンピオンシップ・ブラケット
+レッドアイバス

Posted by DODGE at 2004年08月10日 08:52 in 海外トーナメント:FLW

mark-aa.jpg