2004年08月04日

第34回BASS CITGOバスマスター・クラシックの経過 その1

 大森貴洋さんの優勝で幕を閉じたThe 34th CITGO Bassmaster Classic presented by Busch Beer。我々日本人にとっては大森さんのメジャー制覇は“日本人初”と括りたいところだが、BASS史上においてはアメリカ人以外のアングラーで初のクラシック制覇となる。ちなみに大森さんが優勝するまで、クラシック史上において日本人アングラーの最高位は桐山孝太郎さんの4位だった(2000年度)。ここでは開催地であるノースキャロライナ州レイク・ワイリーと、クラシックを取り巻くデータを記しておこう。

 まずは、第32回バスマスター・クラシックにまつわる事例を追っていきたい。
 昨年9月26日、FLW OutdoorsはFLWツアー・チャンピオンシップの日程を当初発表していた9月8〜11日を7月28〜31日に変更すると告知した。BASSの歴史においては、例年7月最終週と8月第1週にバスマスター・クラシックが開催されてきたため、「そんなことは暗黙の了解」と決め込んでいたところにFLWが突っかけた形となった。30日にはBASSが遅れて第34回クラシックの日程と開催地を正式発表し、これを受けて10月1日、FLWはチャンピオンシップの日程変更を伝えている。
 このように開催日程のコンフリクトが米国2大団体間で発生したため、当初、開催地であるノースキャロライナ州レイク・ワイリーにはあまり注目が集まらなかった。それもそのはず、BASSがこのフィールドで最後に大会を開催したのは1982年のインビテーショナル戦である(当時はTOP 100やTOP 150、現在のバスマスターツアーのような枠はなく、全選手がインビテーショナルに参戦していた)。トーナメント事情に詳しい人でなくとも忘れていた感のあるレイクが開催地(ノースキャロライナ州シャーロット+レイク・ワイリー)に選定されたのだった。
 ちなみにノースキャロライナ州でクラシックが開催されるのは、今回が5回め(1975、1994、1995、1998年)となる。

 2004年1月からは前代未聞の過密スケジュールでCITGOバスマスターツアーが開幕となった。ツアーには175名のアングラーが出場しているが、年間順位のトップ25名がクラシック・クオリファイを獲得する。大森貴洋さんは年間8位でフィニッシュし、ツアー枠からクラシックへの出場を決めた。ちなみに今季ツアーでAOYを獲得したジェラルド・スインドルが「クラシックで優勝する確率は少ない」とネット上でウワサされていたが、その大きな根拠はAOY獲得選手がその年にクラシックを制した例は、過去33年間の歴史の中で1995年のマーク・デイビスのみというデータにあった。あくまでデータ上の話だが、1年間で2冠の奪取は相当困難なことといえるのは事実だ。また団体は異なるが、2002年度クラシック覇者のジェイ・イエラスは同年FLWツアーでAOYを獲得している。
 今年は世界最高峰のトレイルとして新たにElite50シリーズもスタートした。全4戦ではあったが、この中からトップ10がクラシック・クオリファイを決めるなど、BASSと参戦アングラーにとっては激震のワンシーズンであったといえるだろう。

 トーナメントウォーターのレイク・ワイリーはウエイイン会場がノースキャロライナ州シャーロットに所在するためレイク自体も同州にあるように思われがちだが、実はノースキャロライナ州とサウスキャロライナ州に跨っている。
 地元出身の出場者はデイビー・ハイト、ジェイソン・クイン、ダスティン・ウィルクス、クリス・バームガードナー、マーティー・ストーンの5名。 クラシックに関して地元出身者に有利だった大会はあったとしても、地元で開催されたクラシックを制したアングラーは皆無。つまり、地元勢が必ずしも有利とは言い切れない。

 さて、レイク・ワイリーは表面積13443エイカーのリザーバーで、週末になれば巨大なヨットやクルーザー、水上バイク、水上スキーなどで賑わう地元では有名なフィールドだ。そのため、有望な沖のハンプなどは競技者以外のボートトラフィックに影響を受け、レイクは広大であってもハイポテンシャルなスポットでは釣りにくくなる可能性があった。またリザーバーではあるが、比較的シャローなエリアが多く、夏のディープパターンを得意とするアングラーには難しいフィールドとして映っていたかもしれない。
 レイク・ワイリーは水力発電を目的に1904年に建設され、今年で100年めを迎えている。人造湖とはいってもワイリーは低地のリザーバーで、日本にありがちなロックボトムが多いハイランド系リザーバーではない。そのため比較的シャローが多いわけだ。

Posted by DODGE at 2004年08月04日 11:25 in 海外トーナメント:BASS

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