2004年07月08日

国立・国定公園、動植物の持ち込み禁止…来春に法改正

 豊かな自然が残された地域に、もともと生息していなかった動植物が入り込んで生態系を乱すのを防ぐため、環境省は、国立公園や国定公園など自然公園への動植物の持ち込みを原則禁止する方針を決めた。

 国立公園などでは現在、動植物の採取が原則禁止されているが、持ち込みは野放し状態だった。違反者には最高6か月の懲役か50万円の罰金も科す方針で、今後、禁止地域の範囲や対象の動植物種など具体的な規制内容を検討し、来春にも自然公園法の政令を改正する。

 他地域から持ち込まれた動植物による生態系の破壊は、他国からの外来種だけでなく、国内移動によっても起きている。小笠原諸島では、かつて放されたヤギが植物を食い荒らしたり踏み荒らしたりして土砂が流出し、希少な昆虫や、サンゴに被害が出ている。

 また、北海道の大雪山や羊蹄山などでは、本来は北アルプスに自生する高山植物のコマクサが群生している。

 新規制は、固有の生物を食い荒らす動物や、元来の植生と競合する植物などが、他地域から持ち込まれて繁殖するのを防ぐのが目的。綱を付けない放し飼いの犬がライチョウなどの野鳥を追い回したり、逃げ出して野生化したりする例もあるため、故意に野へ放つ行為だけでなく、対象地域への飼育動物の持ち込み自体についても、規制を検討する。

 規制の範囲は、動植物などの採取が全面禁止されている国立・国定公園の「特別保護地区」や、一部禁止されている「特別地域」などを想定している。

 海外から持ち込まれた動植物については、特定外来生物被害防止法が今年5月に成立、今後、政令で指定する動植物の輸入、飼育、野外放出が禁止されるが、日本固有の動植物の国内移動は対象外だった。

+Yahoo!ニュース-社会-読売新聞社

Posted by DODGE at 2004年07月08日 14:36 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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