2004年04月18日

「県レッドデータブック」作製 希少な野生生物798種の実態を調査 /香川

 ◇「保護への条例検討」−−ニホンカワウソなど12種は絶滅
 県は、県内で絶滅の恐れのある野生生物798種(植物401種、動物397種)の実態をまとめた「県レッドデータブック」(A4判、416ページ)を初めて作製した。県自然保護室は「国内の急速な発展で、昔は身近に見ることができた動植物が激減している現状が改めて分かった。今後は、このデータを基に保護制度などの条例を検討していきたい」と話している。

 「レッドデータブック」は、66年にIUCN(国際自然保護連合)が世界の生物種を対象に、絶滅の危険性を取りまとめたのが始まり。国内では、91年に当時の環境庁が野生生物を対象にまとめたが、地域レベルの生物まで調査するには限界があり、各都道府県でのデータブック作製が進んでいる。
 県は、99年度に生物研究者からなる「県希少野生生物保護対策検討会」(委員長、植松辰美・香川大名誉教授)を設置。03年度まで5年かけて、県内の野生生物の調査を行った。
 調査の結果、県内ではニホンカワウソやベッコウトンボなど12種が既に絶滅していたほか、植物のショウドシマレンギョウやカンカケイニラは、絶滅の危機にひんしているとされる「絶滅危惧(ぐ)1類」に分類された。トノサマガエルも「準絶滅危惧」に挙げられている。
 今回作製された県レッドデータブックには、絶滅危機をもたらす要因として、「森林開発などの開発行為やため池、森林の管理放棄による植生の遷移、ブラックバスなど外来魚の侵入など多岐にわたる」と指摘されている。その他、調査した798種のデータも選定理由や形態、生息環境などに分けて掲載されている。
 レッドデータブックは、県内の図書館や県のホームページ(http://www.pref.kagawa.jp/kankyo/)などで閲覧できるほか、宮脇書店本店(高松市紺屋町)で一冊2100円(税込み)で購入できる。【近藤大介】(毎日新聞)

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Posted by jun at 2004年04月18日 08:16 in 自然環境関連

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