2004年04月11日

アサリ天敵巻き貝繁殖 宮城・鳴瀬東名浜海岸

 アサリの不漁のため潮干狩りが中止に追い込まれた宮城県鳴瀬町の東名浜海岸で10日、石巻専修大の専門家らの現地調査が行われ、アサリの天敵である外来種の巻き貝「サキグロタマツメタ」による大規模な食害が発生していたことが分かった。

 調査は宮城県志津川町自然環境活用センターと合同で行われた。場所によっては1メートル四方にサキグロの稚貝が25個見つかるなど、生殖活動の活発さが確認された。
 サキグロは9―11月が繁殖の時期で、稚貝のうちからほかの貝を捕食する。鳴瀬町漁協は昨年10月、東名浜海岸にアサリ10トンを放流しており、この時期と重なったため、アサリが被害を受けたとみられる。
 東名浜海岸の潮干狩りは、4月6日から始まり6月6日までのほぼ例年通りの日程が組まれていた。25日には「鳴瀬あさりまつり」を予定していた。
 異例の中止を決めたのは、初日から不漁を訴える客の苦情が殺到したため。「アサリを搬入してもサキグロのえさになるだけ」と判断し、11日までのわずか6日間で打ち切ることにした。
 この日、会社の同僚らと訪れた岩手県平泉町の女性(50)は「20年以上、毎年来ているが、今年はさっぱり採れない」と不満顔だった。
 漁協は、調査スタッフの提言を得ながら、サキグロの本格的な駆除に取り組みたいとしている。
[サキグロタマツメタ] 殻高約5センチの巻き貝。二枚貝を包み込み、直径2―3ミリの穴をあけて捕食する。中国大陸沿岸や朝鮮半島に生息。アサリを移植する際の混入が指摘されている。“干潟のブラックバス”とも呼ばれ、干潟生態系への悪影響も懸念される。(河北新報)

+Yahoo!ニュース-東北-河北新報

Posted by jun at 2004年04月11日 18:33 in 自然環境関連

mark-aa.jpg