2004年03月18日

エバースタート・イースタン第2戦 初日から最終日までの経過

 3月3〜6日にかけてエバースタート・イースタン第2戦がアラバマ州レイク・ユーファウラを舞台に開催された。この湖はトーナメントのメッカとして長い間メジャー・トーナメントが開催され、アングラーにとっては情報収集のしやすいレイクである。

 今回は大会直前の数日間、気温が25℃を越え、水温も急激に上昇した。このようなコンディションの場合、バスは比較的アグレッシブになっているため、ファストムービング・ルアーなど広範囲に手返しよいルアーが最適で、ビッグウエイトの期待もできる。今シーズンがスタートして初めてグッドコンディションが期待される中、大会は幕を開けた。
 初日をリードしたのはケンタッキー州在住のラスティー・スミスで、22Lb4ozをウエイイン。スミスは「早朝の水温は11℃だったが、午後には13℃くらいになっていた。この上昇具合がいいウエイトをもたらしてくれたと思う。プラクティスではそんなにバイトを得ていたわけじゃないが、これだけ水温が上がれば、産卵モードのバスはシャローを目指している。それに当たったんだろう」と語った。
 2位にはパトリック・ヘイルストーン、3位にロジャー・ビーバー、4位にオット・デフォー、5位にデリック・ミリロンズが入った。特に注目したいのはミリロンズで、彼はユーファウラの近郊で育ったローカル・アングラーであり、1999年のエバースタート・イースタン戦(ユーファウラ大会)で優勝しているので、今回彼が上位にくい込んだのはフロックではないことがわかる。
 気温15℃でスタートした2日め。曇り空ではあったが、この日も少しずつ水温が上昇し、シャローで早い展開の釣りをするアングラーが増えた。
 初日4位につけたオット・デフォーは21Lb3ozをウエイイン。トータル41Lbで予選ラウンドをトップで抜けた。2位にはロジャー・ビーバー、3位にスティーブ・ケネディー、4位にコビー・クレイガー、5位にラスティー・スミスと続いた。
 また決勝ラウンドに残った20名の内9名がFLWツアーに参戦しているアングラーで、しかも2日めのトップ5は首位のデフォー以外すべてツアーの選手である。この結果だけ見ても、イースタン戦で勝ち抜くのがどれだけ過酷なのかがわかる。
 弱冠18歳のエバースタート・ルーキーのオット・デフォーがリードした予選ラウンド。決勝ラウンド初日(大会3日め)からはスコアがゼロに戻されて競技は進行する。
 連日の安定した好天がついにコビー・クレイガーを首位に立たせた。この日まではややディープのスポットからグッドウエイトが出ていたが、水温の上昇によって、シャロー撃ちをメインとするアングラー、特にクレイガーは日々順位を上げてきている。彼のメインエリアは2ftに満たないシャローエリアで、バイブレーションやスピナーベイトを多用した。
 2位にはティム・ピーク、3位にジェイコブ・ポロズニック、4位にアレックス・オーマンド、5位にグレッグ・プーが入っている。
 上位10名が最終日に進出するのだが、6位から10位のウエイトに注目しておきたい。5位のグレッグ・プーは16Lb15ozで、6位のジェイムス・ケネディーは14Lb15oz、以下10位までが14Lb12oz、14Lb6oz、13Lb6oz、12Lb4ozと非常に混戦になっている。ここからわかるのは、数名のアングラーを除いて、アベレージウエイトが14Lb前後であるということ。つまり、最終日はこの14Lbが1つのカギとなって、上位争いになると予想できる。しかし、6位以下のアングラーが14Lbを持ち帰ったとしても、コビー・クレイガーを抜いて逆転優勝はできない。となると、優勝争いは、トップ3名くらいに絞られたと言っていいだろう。
 最終日は台風がレイクの近郊を通過し、大量降雨を予想したダム事務局が水位を下げた。そのため全体的にタフなコンディションに逆戻りとなって、ウエイトも3日めのようなサプライズは起こらなかった。3位につけていたジェイコブ・ポロズニックは風裏のクリークをメインエリアにしていた。ところが、ここにはコビー・クレイガーも陣取っていた。お互いに手の内はわかっており、プレッシャーがのしかかっていた。
 このせめぎ合いを制したのは、エバースタートにおいて、2度の3位、2度の2位、3度の優勝経験を持つ“Mr. エバースタート”、コビー・クレイガーだった。
 「先週の金曜日に現地入りして、プラをはじめた。でも、数日間はまったくバイトもなくて、どうしようかと思っていた。ただ気温も高くなってきたし、シャローでいいウエイトが出るだろうと思ってパターンを組んだ。試合前日のプラではミーティングがはじまる直前までそのシャローエリアにいて、そしてついにネストにいるバスを発見した。ヤツは小さかったけど、暖かくなると聞いていたし、ここにいればビッグフィッシュが出てくるはずだと思った」とクレイガーはプラでの苦労を語った。
 そして彼の予想は的中した。初日のウエイトは13Lb13ozだったが、2日め、3日めは20Lbを超えるリミットを揃えた。「最終日は台風の影響で一時荒れたが、その後、バイトがなくなった。スローアプローチに変更したら、またバイトを得られた」と言う。彼はダムサイト近くの比較的水質がクリアなエリア、特に2ftほどのシャローエリアを流したのだとか。
 最終日のクレイガーのウエイトは16Lb11oz。2位のジェイコブ・ポロズニック14Lb5oz、3位のグレッグ・ポーは14Lbと、やはり14Lbが1つの壁となっていた。
 興味深いのは、3月18〜21日の日程で開催されるバスマスターツアー第5戦である。この試合は、ここアラバマ州レイク・ユーファウラで開催されることだ。およそ2週間前に開催されたこのエバースタート・イースタン第2戦で、コビー・クレイガーは4日間で75Lb2ozをキャッチした。クレイガーがねらったのは、スポーニングに入った一番最初のバスであろう。となると、2週間後のバスマスターツアーでは、どれくらいスポーニングが進行しているのだろうか!? 期待できる大会になりそうだ。

Posted by DODGE at 2004年03月18日 16:05 in 海外トーナメント:FLW

mark-aa.jpg