2004年03月15日

WAL-MART FLWツアー第3戦 初日から最終日までの経過

 今シーズンに突入して、すでにFLWツアーが3戦、BASSバスマスターツアーが4戦を終了しているが、公式プラクティスやフィールド・コンディションの情報からは、ビッグウエイトが飛び出しそうな予感は感じられなかった。バスマスターツアー第4戦のレポートでもお伝えしたが、BASSはアーリー・スプリングのビッグウエイトをねらって試合日程を決定したのだろうが、その予想は大きく外れてしまったといえるだろう。

 結果的にビッグウエイトが出た大会もあったが、無惨な結果も多い。たとえば、今回のFLWツアー第3戦が開催されたテネシー州オールドヒッコリー・レイクは、ハイランド系リザーバーである。ただでさえ気温上昇の遅い高地をあえてこの時期に選んだのだから、それなりの理由が試合展開や結果に現れなければ、主催側のスケジューリングに疑問を持たざるを得ない。タフコンディションの中の試合もまた競技性が高まって面白いといえるが、今回も早春の展開というより冬のイメージが強い。氷点下に近い状況で大会を行なうのは、アングラーにとって身体的な負担になる可能性もある。
 オールドヒッコリー・レイクでは大会数日前の降雨で十数インチの増水があり、その後急速に減水。水質はいたるところでマッディーな状態だった。コールドフロントの接近もあり、バスの活性に影響を及ぼしそうであったが、満月が近いというファクターもある。場所と時間によっては水温が10℃前後に上昇するため、産卵モードのグッドサイズがシャローにさす可能性も大いにあった。
 そのパターンにハマッたアングラーがいた。初日、マルセル・ヴェンストラは驚異の23Lb9ozをウエイイン。霜が降りるほどの低気温だった早朝とは裏腹に、ヴェンストラは穏やかで太陽の優しい日差しが差し込めるスポットを釣った。そのスポットには多数のアングラーがいたらしいが、「私は他のアングラーと異なった釣り方で攻略している。明日もこのペースを保ちたい」とのコメントを残した。ちなみにヴェンストラは今季バスマスターツアーにも参戦していて、先日行なわれた第4戦テーブルロック・レイク大会では連日ノーフィッシュ、142位に終わっている。そのため彼としては、今大会で挽回したいところだった。
 その他初日の注目ポイントは、やはりノーフィッシュ組の多さであろう。204名が出場し、28名がリミットメイク、35名がノーフィッシュの洗礼を受けた。並木敏成さんも初日をノーフィッシュで終えている。またAOY暫定2位の深江真一さんは2尾で4Lb2ozをウエイインするも101位に、一方でAOYトップのディーン・ロハスは8位につけ、素晴らしい滑り出しで観衆を沸かせた。
 その他、清水盛三さんが42位に、下野正希さんが48位に、大森貴洋さんが114位、臼井智浩さんが118位につけた。
 予選2日めは、曇り空がフィールドを包み込む中、初日とのトータルを33Lb2ozにしたツアー・ルーキーのグレン・ブラウンがトップに立った。彼を含め2日間ともリミットメイクに成功したのはわずか6名。ノーフィッシュも40名に増加し、タフな一日だったことが理解できる。
 2日間の合計からトップ10が決勝に進出するわけだが、そのトップ10のメンバーを見て驚いた。初日42位に付けた清水盛三さんが32人抜きで8位に入り、自身初の決勝進出を達成した。同じく9位に入ったミッキー・ブルースも43位から32人抜きで決勝に駒を進め、グレッグ・ハックニーは初日の122位から6位へと116名抜きを果たしている。ハックニーが持ち込んだウエイトは2日めの最大ウエイトとなる26Lb8ozで、初日に2尾で3Lb3ozをウエイインしてはいるが、もし初日がノーフィッシュだったとしても、2日めの26Lb8ozは両日合計の10位に相当するものだった。2日め終了時点でトップと10位との差はおよそ5ポンドだが、3日めはウエイトをゼロに戻してスタートするため、ジャンプアップを果たしたアングラーたちがパターンを掴みはじめているのであれば、3日め以後も大きな変動が起こるかもしれない。
 その他の日本人アングラーは、下野正希さんが53位、深江真一さんが71位、大森貴洋さんが74位、臼井智浩さんが159位、並木敏成さんが166位で大会を終えた。
 決勝ラウンド初日は、貧相なウエイインとなった。トップに立ったデイブ・レフェブレーのみがリミットメイクを達成し15Lb2ozを持ち帰ったが、3名が1尾のみのウエイイン、また3名が2尾を持ち込むがウエイトは低迷。マルセル・ヴェンストラがジャスト3Lbで5位につけるなど、タフな状況がうかがえた。8位につけた清水盛三さんは2尾で2Lb3ozをウエイイン。混戦ではあるが、1尾のビッグフィッシュ……いや、1尾でも多くウエイインできれば、上位にくい込むチャンスが残されている。
 スモールウエイトが続出した3日めであったが、古沢勝利さんが明るい話題を提供してくれた。コ・アングラー部門から3年連続でFLWツアーに参戦している古沢さんが、自身初のFLWツアーにおける優勝を成し遂げた。3日めにコ・アングラー部門でバスをウエイインできたのは10名中2名で、古沢さんは3尾で9Lb9ozを持ち帰った。また彼はこの日、憧れだったリック・クランと同船し、クランの釣果(1尾で2Lb5oz)を破り、見事コ・アングラー部門初制覇を達成したのである。
 ではここで、古沢さんの2002年からの記録(FLWツアーのもの)を振り返っておこう。2002年第1戦から順に、143位、4位、35位、95位、14位、14位で年間総合10位を獲得。チャンピオンシップでは4位に入賞。2003年は56位、14位、15位、16位、150位、51位で年間8位にランクイン。チャンピオンシップでは15位に入賞した。今季は60位、43位、1位と続き、現在年間総合7位につけている。
 ちなみに、FLWツアーのコ・アングラー部門で初めて優勝した日本人は古沢さんではなく、2003年度第6戦レイク・ウィーラー大会での加藤雅史さんである。
 FLWツアー第3戦最終日、ディオン・ヒブドンがこの日のトップウエイトとなる13Lb15ozをウエイイン。彼は昨シーズンからBASSに参戦せずFLWツアーを中心に活動しているが、彼が上位にくい込んだのは久しぶりのことである。そしてこの日2番めのウエイト(13Lb9oz)は清水盛三さんがマーク。しかし彼らの猛追はデイブ・レフェブレーには及ばなかった。
 レフェブレーは12Lb5ozをウエイインし、決勝両日のトータルで27Lb7ozを樹立。2位のヒブドンにおよそ9ポンドの差をつけてブッチギリの優勝劇を披露した。レフェブレーは2003年度シーズンからFLWツアーに参戦しているアングラーで、昨年は年間25位に入り、今大会までの最高位は3位だった。彼はBASSにも参戦していて、2003年度ノーザンオープン戦では年間5位に入り、自身初のバスマスター・クラシック出場も果たしている。
 初のトップ10入りを達成した清水盛三さんは、自身最高位の3位でフィニッシュ。年間成績では179位から117位へとジャンプアップに成功した。また年間2位につけていた深江真一さんは今大会71位という不本意な成績で終わり、総合7位に後退した。

Posted by DODGE at 2004年03月15日 18:21 in 海外トーナメント:FLW

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