2004年03月08日

BASS CITGOバスマスターツアー第4戦 初日から最終日までの経過

 3月4〜7日の日程で開催されていたBASS CITGOバスマスターツアー第4戦のトーナメントウォーターは、ミズーリ州テーブルロック・レイク。ここまで第2戦、第3戦とアラバマ州での試合が続いていたが、ツアーはミズーリ州南部に位置するハイランド・リザーバーへ移動。BASSにおいて9度めとなるテーブルロック・レイク大会となった。ところが、これまでの開催はすべてインビテーショナル(オープン)戦であり、ツアー戦としての開催は今回が初めてであった。最後にこの湖でBASSのトーナメントが開催されたのは2001年で、それまでは2000年、1999年、1997年、1996年とほぼ毎年行なわれていた時期もあったほど、BASSにとっては御用達といえるほどの場所。それだけに、アングラーのみならずファンの記憶にも強く残っているフィールドだといえるだろう。

 参戦アングラーには失礼だが、フィールドがタフになればなるほど、観戦者側は好勝負を期待する。「タフな中でどれだけプロアングラーの強さを見せてくれるのか」とドキドキさせられる。逆にビッグウエイトが続出しそうな条件が揃った際にもヒートアップするが、今シーズンはまだ1度もビッグウエイトを期待させる状況に出会っていない(結果的にビッグウエイトが出た大会はあった)。それどころか、毎試合が「超タフ」と謳われた。「タフ」と言われながらも意外とよかった第1戦と第3戦ではあったが、プラクティスの状況では、混戦が予想されていた。
 加えて、今シーズンは雨天に狂わせられている。ツアーにおいて、今のところ降雨のなかった大会はない。アーリー・スプリングのビッグウエイトを目論んでスケジュールが決定したのだろうが、プリスポーンどころか、ウインターパターンの試合もあった。気温が10℃に満たない日程も多く、雨、そして雪までが観測された日もあった。
 第4戦も「超タフ」という情報が大会前から飛び交っていた。BASSサイトの試合直前記事でアーロン・マーテンスは「こんなにタフなのは、今までに数えるほどしかない」と状況を述べると、「1999年のレイク・パウエル戦(ウェスタン・インビテーショナル)に匹敵するくらいタフだ」と語った。この大会でマーテンスは4位に入賞しながらも、3日間で29Lb5ozしかウエイインできなかった。basswaveスタッフもこのトーナメントを取材しているが、リミットメイクが非常に難しく、やはり屈指のタフコンディションだったという。
 またその記事にはその他のアングラーのコメントも掲載されていたのだが、彼らは揃って渋いコンディションを語っている。なかには公式プラの3日間にバイトが1回しかなかったと述べる者もおり、スミス・レイクでの第2戦を彷佛とさせる史上最悪の結果が目に浮かんだ……。

 メキシコ湾からアメリカ中南部に広く張り出した前線の影響で雨が続き、数時間のディレイ(遅れ)が出た初日の朝。朝一番のバイトラッシュを逃したためか、プラから続く悪天候が影響したのか、リミットメイクを達成したのは158名中10名。41名がノーフィッシュで帰着した。ノーフィッシュ組の中には、桐山孝太郎さんやアーロン・マーテンス、ラリー・ニクソン、そして第3戦2位のステイシー・キングも含まれていた。キングは2001年のテーブルロック大会で8位、2000年大会では3位に入賞している地元ミズーリ州在住のアングラーである。大本命の選手が外したことで、ますます波乱が予想された。
 そんな中、ポール・アライアスが20Lb5ozをウエイイン。テーブルロック・レイク本来のポテンシャルを証明した。2位に入ったマーク・デイビスも18Lb10ozと素晴らしいリミットを持ち帰った。3位には第3戦終了時点のAOY1位チャド・ブラウワーが入り、ジョン・マーレイが4位に、ローランド・マーチンが5位に入った。ちなみにローランド・マーチンは、1970年にこの湖ではじめて開催されたBASS大会において3位に入賞している。
 日本人アングラーでは大森貴洋さんが9位、宮崎友輔さんが51位、田辺哲男さんが84位、清水盛三さんが88位、桐山孝太郎さんはボートトラブルによって帰着が遅れたようで、残念ながら初日ノーフィッシュに終わった。

 風は止まずとも、太陽の日差しが見えた2日め。雨の影響で水位が上昇。また水温も若干上昇したが、全体的にバスの活性は下がったようだ。20Lb以上を持ち帰ったアングラーは皆無で、2日めのトップウエイトはステイシー・キングの18Lb4oz。しかし初日をノーフィッシュで終えていたため、彼は25位で大会を終えた(それでも最下位から25位にジャンプアップしたのだから、どれだけタフだったのかがわかる)。
 17Lb3ozという安定したウエイトを持ち込んだポール・アライアスが2日間の合計でトップに立ち、予選ラウンドを首位で抜けた。その他、昨日と変わらずマーク・デイビスが2位につけ、アライアスをピッタリとマーク。大森貴洋さんも連日リミットメイクに成功し、予選を4位で通過した。第3戦で勢いをつけたジョージ・コクランが10位、チャド・ブラウワーが11位で通過した。
 日本人アングラーでは大森さんを除き決勝進出とならなかった。宮崎友輔さんが34位、田辺哲男さんが86位タイ、桐山孝太郎さんが133位、清水盛三さんが135位タイでトーナメントを終えた。

 トップ12名に絞られた3日め(決勝ラウンド初日)、強風はボート操船の妨げになるが、風は多少あった方が魚の活性は上がる。しかしこの日、悩みの種でもあり救いの源だった風が収まった。序じょに気温も上昇し、それに伴って水温も上昇。タフな状況に変わりはなかった。チャド・ブラウワーがノーフィッシュで帰着、ジョン・マーレイも1尾のみのウエイイン。大森貴洋さんも2尾で5Lb9ozと低迷し、7位で大会を後にした。
 しかし、状況が変化しようとも上位トップ4名はコンスタントなウエイトを持ち込んだ。1位のローランド・マーチンが18Lb14oz、2位のマーク・デイビスは16Lb7oz、3位ジェラルド・スインドルが17Lb13oz、4位トッド・オートンが16Lb14ozと接戦を呈している。
 初日からトップを走っていたポール・アライアスは、「エリアに着いたら、平穏な状態だった。天気予報によれば、(釣りには)パーフェクトな風が吹くって言ってたんだ。どう間違えれば、あんな予報になるんだ。あの予報師は、ドラッグをやってたぜ(笑)」と語った。天気予報が当たらないのは、万国共通らしい。

 最終日の注目はローランド・マーチンとマーク・デイビスの一騎打ちだった。初日から2位のポジションをキープしていたデイビスが、最終日にベストパフォーマンスを見せられるのかと期待が高ぶる中、マーチンが最終日のビッグフィッシュ(4Lb9oz)をウエイイン。会場の雰囲気は一気に加熱したが、結局魚は2尾にとどまり、ウエイトは7Lb6ozと低迷。彼をよそに、デイビスは17Lb8ozというビッグストリンガーをウエイイン。マーチンにおよそ6ポンドの差をつけて自身2度めのBASS優勝に輝いた。
 マーク・デイビスは現在43歳。1986年10月にニューヨーク州ハドソン・リバーで開催されたニューヨーク・インビテーショナルでBASSデビューを果たした。以来、167戦に参戦し、AOYには3度(1995、1998、2001年)に輝き、クラシック・クオリファイは12度、1995年大会では優勝もしている。しかもAOYを獲得した同じ年にクラシックを制し2冠を達成、これは長いBASSの歴史の中でもデイビスのみの快挙である。それだけに優勝も数多いように思ってしまうが、実は1995年のクラシックのみだったというから驚きである。
 2位入賞を果たしたローランド・マーチンは、これで19回めの2位を獲得。彼の第3戦終了時までの生涯獲得賞金総額は96万7142ドルであったが、今大会分(3800ドル)を加算すると、100万5142ドルとなり、マーチンはBASSにおいて8人めの獲得賞金100万ドル(約1億円)を達成した。
 以下、ジェラルド・スインドルが3位、チャド・モーガンセラーが4位に、5位にトッド・オートン、6位にポール・アライアスが入賞した。

Posted by DODGE at 2004年03月08日 19:06 in 海外トーナメント:BASS

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