2004年02月18日

WAL-MART FLWツアー第2戦:初日から最終日までの経過

 WAL-MART FLWツアー第2戦がルイジアナ州アチャファライヤ・ベイスンを舞台に2月11〜14日の日程で開催された。現アメリカの2大メジャー・トレイル、BASSのバスマスターツアーとFLW OutdoorsのFLWツアーは、共に両団体のトップカテゴリーであるのは周知の事実。運営方法や大会ルールに若干の違いはあるが、世界屈指の強豪が参戦していることに変わりはない。問題なのは、これら両団体の試合日程が非常に密接している部分だろう。

 昨年は試合日程が重なったために、両団体にエントリーしていたアングラーはどちらかを選んで出場せざるをえなかった。団体間にはしがらみが存在するわけで、「選手を大切にしようとする気持ちがあるなら、お互い譲歩すべき」と多くのアングラー、そして関係者から批判の声が挙がった。今シーズンは、昨年の二の舞を踏むことはなかったが、それでも両団体のツアーが年頭に集中しているため、清水盛三さんや大森貴洋さんのように両ツアーに参戦する選手は試合が終わった数日後にまた別の試合に出場するという強行スケジュールを取っている。そのようなアングラーは、2月に4試合、3月は5試合をこなす(全試合4日間の日程)。
 バスマスターツアーは基本的に3ヶ月で6試合を消化するペース。FLWツアーは1ヶ月に1試合ペースで6試合開催する。ゆえに、FLWツアーのみに参戦するアングラーは、1ヶ月間、次大会に備えて準備やプラが充分にできるわけで、精神的、肉体的、また経済的にも余裕ができる。そしてFLWツアーにはオフリミット期間が存在しないため、大会前日まで好きなだけ自由にプラを行なえることも加味しておこう。
 
 さて、試合直前にbasswaveが収集したデータによると、今年のアチャファライヤ・ベイスンは水位が高いとのこと。さらに、アチャファライヤ・ベイスンとはミシシッピー・リバー河口付近のデルタ一帯示す呼び名で、川やクリーク、キャナルが入り組んだ地形で形成されている。これで気がついた人もいるかもしれないが、同地域はルイジアナ州南部に位置している。フロリダ州北部と同じ緯度である。ここから示唆できることは、現在の同水域は、スポーニングシーズンであるか否か、ということだ。ところが、今年は例年に比較して気温の上昇が遅いため、バスはプリスポーン期直前の状態に近いとウワサされている。しかも増水でバスは散っている可能性が高い。今回は第1戦とは異なり、タフなコンディションの下で初日を迎えそうな雰囲気があった。

 初日は10℃に満たない気温と雨の中で競技された。首位に立ったのはアンソニー・ガグリアーディで、5尾で17Lb1ozをウエイイン。2位にはトム・モンスーア、3位にコディー・バード、4位にシャド・シェンク、5位にフレッド・ロームバニスが入った。大森貴洋さんが26位、深江真一さんは35位、下野正希さんが102位、清水盛三さんは107位、臼井智浩さんが163位につけ、並木敏成さんはノーフィッシュに終わっている。
 ガグリアーディは「昨シーズンのアチャファライヤ大会のときに見つけたスポットで釣った。プラでそこを廻ったときもイイ反応があった。(ただし試合ではバックアップとして使うエリアだったが)スタートする直前にプランを変えて、そこに向かった」と心境の変化が順位に反映したことを述べた。
 初日は200名参戦中37名がリミットメイクに成功、37名がノーフィッシュに終わった。

 予選ラウンド2日め。3日め以降はトップ10のみで競技されるため、初日に不本意な成績を残した選手はここで挽回しない限り、決勝に進出できない。しかし悪天候は続き、バスの低活性に拍車がかかった。
 初日2位のトム・モンスーアは初日に16Lb5oz、2日めに16Lb6ozをウエイインし、トータル32Lb11ozで予選をトップで切り抜けた。2位以下には、コディー・バード、クリス・バームガードナー、マーク・ローズ、ディーン・ロハスと続いた。
 さて今シーズンからツアーに参戦している期待の新人・深江真一さんは11位、大森貴洋さんは33位、並木敏成さんが75位、清水盛三さんは140位、下野正希さんが161位、臼井智浩さんが193位で大会を終えた。ところが、深江さんは初戦で4位に入賞しているため、第2戦の2日めが終了した時点では同ツアーの総合年間順位で1位に躍り出たことになる。この行方は大会が終了するまでわからないが、初戦7位入賞を果たしたディーン・ロハスがトップ10に残ったため、ロハスの結果次第では深江さんが正式に年間1位を守る可能性もある。

 決勝ラウンド初日、本戦に入ってはじめて雨の降らない朝を迎えた。しかし連日の雨の影響なのか、気温は前日より低く、風が吹きはじめたのも展開の1つと言える。そして、この日は不吉にも13日の金曜日であったが、トップに立ったクリス・バームガードナーには、なんの意味も持たなかった。彼はボートランプからおよそ15分という近場でパターンを組み、本戦中はずっとそのエリアで釣っていたという。
 予選を9位に抜けたサム・スウェットは、12Kb14ozをウエイイン。決勝ラウンドはウエイトをゼロに戻してスタートするため、それに助けられた観は秘めないが、見事2位に付けた。3位には予選トップのトム・モンスーアが入った。

 13日の金曜日の翌日が聖バレンタインデーと、なんとも意味深げな1日となった最終日。雨と風の中で繰り広げられた熱戦を制したのはサム・スウェット。自身初のメジャー大会制覇となった。彼が最後にトップ10に入ったのは4年前のバスマスター・TOP150というから、実に4年ぶり。昨年のFLWツアー第2戦(アチャファライア・ベイスン大会)では111位で終わっている。2001年以来FLWツアーに出場しているのだが、同ツアーでの最高位は16位。参戦4年めにして初優勝の栄冠を手中にした。ちなにみ、スウェットは地元ルイジアナ州出身のアングラーである。
 2位入賞を果たしたのは、今大会で常に上位のポジションをキープしていたトム・モンスーア。彼もあまり聞き慣れないアングラーだが、実は昨年の第5戦(ケンタッキー・レイク大会)では3位に入賞している。「今のところ、3位、2位と来ているから、次ぎは1位をねらいたい。この大会では他の誰よりもバスを釣り上げていると思うが、ミスも多かった。不思議な感じがする」と心中を述べた。

 さて、前述したように、AOY争いはディーン・ロハスの結果次第と記したが、ロハスは今大会を6位でフィニッシュしたため、深江真一さんに2ポイントのリードをつけて年間総合順位1位に躍り出た。
 またコ・アングラー部門で出場している大場未知さんは、第1戦を40位、第2戦を44位でフィニッシュ。総合順位では現在22位に付けており、これはコ・アングラー部門の日本人選手のトップでもある。

Posted by DODGE at 2004年02月18日 14:40 in 海外トーナメント:FLW

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