2004年02月09日

リーア・トゥリューのビッグバスは世界記録にならず

 昨年12月、リーア・トゥリューのデカバス写真を見て世界が揺れた。あのサイズを見れば、誰でも驚愕するであろう。釣り上げられたフィールドは、カリフォルニア州スプリング・クリーク・レイク。数年前にもモンスターバスが釣り上げられたことで有名である。これまでにもワールドレコード級のバスが各所で釣り上げられ、写真を含めた書類がIGFA(International Game Fish Association)に届けられたが、証拠不十分で却下されている。釣り上げた瞬間の感情の高ぶりはプライスレスだ。ところが、それがワールドレコードバスであったなら、名誉や幸運だけでなく、ビジネスが絡んでくるから話がややこしくなる。

 たとえば、昨年10月にアイオワ州在住の15歳の少年がハンティング・キャンプ参加中に仕留めたホワイトテイル(シカの一種)は、オスシカのレコードサイズと認定された。多くのハンターがするように、そのシカの頭部のラック(剥製)を製作すれば、10万ドル(約1200万円)で売却されるだろうと囁かれている。その後、彼にはメディア登場のたびに出演料が支払われ、使用した道具のプロモーション料、写真使用料、レプリカ制作許可と印税、そしてカベラスは2億5000万円でそのシカの剥製をストアーに飾らせてほしいとオファーを入れたというから次元が違う。

 ところが、リーア・トゥリューの場合は、この少年ほどラッキーではなかった。もう少しで億単位のお金が転がり込むところだったが、IGFAは証拠不十分のためワールドレコードに認定できないとアプリケーションを却下した。

 IGFAはThe Tullahoma Newsに対しこのように回答ている。
 「IGFAは1939年以来、世界のゲームフィッシュの記録を守ってきた。私たちは非営利団体として、その責任を真剣に全うしている。22.5ポンドのバスのアプリケーションを受け取って以来、IGFAの審査委員会はあらゆる角度から詳細な部分を調査した。昨年8月24日にリーア・トゥリューが彼女の息子との釣行中に釣り上げたバスは、ジョージ・ペリーが71年前に記録したオールタックル部門の22.25ポンドのバスを上回るものだった。ペリーの記録は淡水のゲームフィッシイングにおいて、もっとも認知されている。遺憾ながら、トゥリューさんが提出した書類は私たちを満足させるだけのものではなく、それを新記録として認めることはできなかった」。
 提出されたアプリケーションのほかに、バスを実際に確認した証人など、IGFAを納得させるためには数々のステップがあるのだが、以前当サイト「文字ニュース(2003年12月23日付け)」でもお伝えしたように、彼女のアプリケーションには不明な点、証明できない点が多数存在した。IGFAの代表、ロブ・クレイマーも「ワールドレコードというもっとも偉大な記録に挑もうとしている反面、提出物からは重要な部分が多く欠けていた。実際にあのバスは本物だったのかもしれないが、疑ってかかったとき、それをバックアップできる記述や証拠が少なすぎた」と述べている。
 IGFAは過去7年間で2度バスのオールタックルのワールドレコードの申請を受けた。両バスが同じレイクで釣り上げられている。最初のケースは、IGFA認定のスケールで計量していなかったため、それが引き金となって新記録として認定されなかった。
 トゥリューはIGFAからの結果を聞いたとき、論争にもならず素直に受け入れたという。

ソース

IGFAのここ
FLW Outdoorsのここ トゥリューの写真
The Tullahoma Newsのここ

Posted by DODGE at 2004年02月09日 19:08 in 海外フィッシング事情

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