2004年01月15日

ゲーリー・クラインへの発砲事件訴訟にもならず

 当サイト2003年8月20日付けの「文字ニュース」でお伝えした「ゲーリー・クラインが水路を走航中に地元の男性からショットガンの発砲を受けた事件はまだ記憶に新しいはず(事件の詳細は8月20日付けを参照)。今回は、その後の経過について記載したい。
 1月6日付けnola.comによると、デイル・シルバーグネイゲル(発砲した男性)は起訴されたが、「証拠不十分」の理由により訴訟は中止となったという。

 シルバーグネイゲルは3件の容疑で逮捕はされたが、地元ではヒーロー扱いされている。そもそも彼が居住する場所はアイドリング・エリアではない。しかし日ごろから猛スピードで走航するボートの騒音や引き波に悩まされており、特に今回は大きな大会が重なったため、交通量も多く、地元住民はシルバーグネイゲルの“勇気ある行動”を称賛しているらしい。そのエリアには日ごろの問題について話し合う自警団があり、10年以上も騒音や引き波を議論してきた。騒音で早朝に目を覚まされ、引き波によってショアラインは浸食、住居にまで危険が及んでいるところもある。また彼らの所有するボートは引き波で岩やパイルに打ちつけられ、キズが突いたり、ファイバーグラスが割れることもあったという。地元ではシルバーグネイゲルの職業(コマーシャル・フィッシャー:漁師 兼 トラッパー:罠を仕掛けて獲る猟師)にちなんでその水路をトラッパーズ・キャネルと呼んでおり、普段から住民間で問題視される場所だった。

 シルバーグネイゲルが逮捕された直後、地元住民は決起集会を開き、募金によってシルバーグネイゲルの保釈金を工面。またその後の弁護士費用も集金するなど、完全に彼のサポートにまわっている。

 このような地元からの圧力、少ない物的証拠、唯一の証人(クライン)がテキサス州在住であること(起訴はルイジアナ州)、多忙なプロアングラーを事情聴衆のためにスケジュールを乱せないこと、また訴訟が開廷されたとしてもクラインがトーナメント出場中では出頭できない可能性を考慮し、告訴を取りやめることにした。
 「証拠が不十分なため、起訴されたとしても証明するのは難しい」と担当検事は語る。クラインは「逮捕以来1度も連絡がない」と言っているが、検察官は「3度地元警察に情報を渡すように伝えたが、返答は1度もなかった」とすれ違いがあったのを語っている。
 この経過に対しクラインは、Bassfan.comのインタビューで「出頭しろと言われれば、いつでも協力したい」と述べた。
 また検察官は「将来、バスマスター・クラシックがこの地に戻ってくるなら歓迎したい。ただし(このような問題が起こらないように)分別と地元住民の所有物に対する権利はわかってもらいたい」と述べている。
 
 BASSはbassmaster.com内で「発砲した事実はどこへ消えたのか。正義は守られないのか」とし、「アングラー、スタッフ、またファンの安全が約束できない場所では大会を開催するのは難しい。将来、ルイジアナで大会を開催できない可能性も充分にある」と伝えている。
 
 そもそも問題はルイジアナ州の条例にある。プロアングラーはマイウォーターに出きるだけ早く到着したいわけで、「dead slow」や「no-wake」、「idle speed」のような立て札がない限り、ハイスピードでエリアへと向かう。同州の多くの水域には、これらがいまだ採用されていない。だが今後はこれらの規定を設けていくという。この問題が解決されたとしても、バスマスター・トーナメントがルイジアナに戻ってくるとは限らない。今後のBASSの判断にも注目していきたい。

ソースはこちら:
nola.comの記事とと記事
Bassmaster.comここ
BassFan.com

Posted by imil at 2004年01月15日 19:46 in 海外フィッシング事情

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